くーちゃん新居録④

 《くーちゃん脱走癖》

 元保護猫くーちゃん。幼い頃の記憶に「外の世界の広さ」を覚えているようで、引き戸を自分で開けられるようになってからは、度々家の外へ脱走を繰り返すようになりました。旧工房の前はすぐに道路。田舎道とはいえ日中はトラックが通ることもあり危険です。

 

 ちなみに、旧工房に越してから一番最初に保護した猫は、真夜中に私の家の前に捨てられ、しかも捨てたと思われるその車にひかれてしまったようで(というのも、車が急発進した音の直後に鳴き叫ぶ子猫の声が聞こえ始めたから)、左前足が皮一枚で繋がっている状態でした。その直前、義肢の仕事をしている方と「猫用の義肢」について電話で話したばかりだったので、その猫を見た瞬間に「これは・・・」と冷や汗をかいたのを覚えています。

 もう日付が変わろうとしていたのですが、当時なじみの動物病院の先生にお電話したところ、こころよく「すぐに連れてきてください。」と言ってくださったので、段ボール箱にその子を入れて動物病院に連れて行きました。即入院し、「全身打撲で内出血している可能性が高いので、急に容体が悪くなり、朝までもたないかも」とも言われました。それでも一縷の望みに賭け、次の日はその子を飼う準備のため、師匠である佐伯先生にお願いして、使わなくなっていた猫用具一式をもらってきたのですが、家に帰ると、動物病院からその子猫が亡くなったという知らせを受けました。小さな箱に納まった茶トラ柄の女の子は「ミサちゃん」と名付けられ、天国に旅立って行きました。

 

 とまぁ、何とも悲しい思い出があるので、危険な「脱走」はご法度なのです!なのに親の心子知らず。あらゆる網戸に「網戸用赤ちゃんロック」を付けて網戸が開かないようにしても、うっかりロックを掛け忘れたところを目ざとく探し出して逃走!どうやら、毎朝毎夕、片っ端から網戸が開く場所がないかパトロールしているのです(>_<)

 そして、何か家が静かだなー。という時ははっと思い出し、

「くーちゃーん!!!」と大声で呼んでみると、

・・・・・・チリンチリン・・カコンッ(散水栓の鉄蓋を踏む音)・・チリンチリン・・・

 ・・外から聞きなれた鈴の音が(汗)。 

 大抵、そう遠くには行かず、家の周りをぐるぐるしているのですが、一度お隣さんのお庭に入り込んで、行ったはいいものの帰れなくなり「にゃーにゃー」鳴いていたこともありました。その際も無事保護できましたが、あまり遠くには行かないでほしい~(=_=) 見つけるまで気が気ではありません。

 新しい家はスライドする窓が少ないので、今のところ脱走はされていません(^O^)。スライドしない戸を必死に開けようとする姿が健気です( ̄∀ ̄)。きっと今日も人知れず脱走の機会をうかがっているに違いないです。

2018年09月22日