シソの実の佃煮

 前の工房の庭に天道生えしていたシソ。今年の初夏、住まなくなった庭の手入れのために全部抜いてしまったのですが、捨ててしまうのももったいないので数本持ち帰り、今の工房の庭に植えました。芽吹きの頃は1センチくらいの頼りないものでしたが、グングン大きくなり、1メートル以上に成長しました。夏は麺類の薬味やサラダに入れたり、シソ餃子を作ったり、色々使えてほんとに重宝です。無農薬なので安心。それはそうと、意外とバッタがシソを好んで食べるのには驚きです。こんなにアクが強いものを食べるとは。このバッタ、きっと食べたらシソの味がするに違いないです(食べませんが)。隣に植えたブルーベリーには一切口を付けないところをみると、やはり木の葉は堅いのですかね。

 そんなシソも白い花をつけ始め、秋の深まりを感じていたのが数日前のことです。早くも白い花は落ちてきて、シソの実の収穫時期となりました。遡ること9年ほど前、前の工房でなじみの「ヤクルトさん」に、「シソの実が食べごろですね」と教えてもらい、シソの実が食べられることを知りました。早速シソの穂の根元から人差し指と親指でしごいて「粒」のみ収穫。

 独立してからしばらくは、ネットはもちろんテレビすらなく、「情報はラジオから」というまるで昭和初期のような生活を送っていたので、シソの実の佃煮の詳しい作り方がわからず、とりあえず聞きかじった「シソの実を洗って醤油に漬け込む」というごく簡単なものを作ってみました。結果、どうも私にはアクが強すぎてなじめませんでした。アクを取るのに一度煮こぼすとよいと知ってそれも試してみたのですが、煮こぼすとシソ独特のあの香りがほとんど感じられなくなりました(ToT)。それ以降は「よく水洗いしたシソの実を数分炒めて調味料を入れ、煮汁がなくなるまで煮て、最後に塩昆布をからめる。」という作り方におさまりました。火を通しているので日持ちしますし、アクも強くなく、シソの香りも楽しめます。(もちろん生で漬け込んだほうが香りはいいですけどね。)

 やってみて分かったのですが、花が数個残っているくらいのものがベストな収穫時期のようです。花が多く残っているとやわらかいものの、シソの実のプチプチ感がなく、逆に花が全部落ちて種が成長したものは、ずばり堅い!種そのものです!それと、穂の先のほうでも、少しでも「軸」が残っていると食感が悪くなます。そして、収穫時、手袋をしないとアクで指が真っ黒になることにも注意ですね(>_<)。忘れっぽい私は毎年のように指を黒くしてしまいます(;一_一)。数日取れません(T_T)。

 今年も、中ザル2杯分のシソの実を収穫。キッチンで一掬いずつ、軸や虫、ゴミが入っていないか確認して別のボールに移していきます。最後のほうになって

「うひゃっっっ!!!」

 ザルの底にうごめく黒いものが!!

 何かの幼虫です。。ミノムシの幼虫のようなフニフニしているそれは、ザルの穴から逃れようと必死にもがいています。しかし!2ミリほどのザルの穴に胴体がひっかかり、体のちょうど半分のところで前にも後ろにも行けずフニフニジタバタするばかり。

・・・・これを私にどうせよと?・・・・

①頭・尾を押して救出を試みる。

②引っ張って救出を試みる。

③つ●して見なかったことにする。

  …どうなったかはご想像にお任せします( ̄∀ ̄)。

 思いがけない事態が発生したものの、その後はつつがなく作業を終え、シソの実の佃煮が完成いたしました。ザル2杯分のシソの実は、どんぶり1杯分になりました。半分はおすそ分け。しばらくはご飯のおともや薬味代わりに楽しめそうです(^O^)

 

 

《追記》

 小学生低学年の頃に授業で「カラフルミノムシをつくる」という実験をしました。ミノムシの『ミノ』をハサミで切って幼虫を取り出し、色紙を細かく刻んだ中に移して一晩置くと、色紙を身にまとったカラフルミノムシができるというものです。この実験に一体何の意味があるのかは深く考えることなく、言われるがまま、みんなで実験に臨みました。各々捕まえてきたミノムシのミノを注意深く切り、幼虫を取り出します。フニフニのスベスベ。ミノ自体は思いのほか頑丈で、小学生用の先のまるいハサミでは非常に切りにくかったことを覚えています。好きな色の色紙を切ったり、ちぎったりしたものを、透明のカップに入れ、その上に黒いやわらかい幼虫を乗せると、すぐに糸を出して色紙を器用に体に巻き付け始めるものもいれば、じっとして動かないものもいました。フニフニ達が糸を出して色紙を巻きつけていくその姿に、一同歓喜の声をあげたものです。そのまま、空気穴を開けた蓋をして下校。

 翌日、カラフルなミノムシ達が容器から脱走し、教室の白い天井から色鮮やかにぶら下がっていた光景は、赤子をあやす吊り下げのおもちゃのようでした。完成したカラフルミノムシは、学校敷地内の林に放たれ、しばらくは緑の中に色とりどりのドット柄を見せていましたが、気づけばいつのまにかいなくなっていました。成虫になったのか、その派手な容姿が天敵の目にとまってしまったのかは、今となってはわかりません。

 昔はいっぱいいたミノムシ。最近では本当に見なくなってしまいましたね。

 

 調べてみると、ミノムシは外来種のヤドリバエに寄生されて数が激減しているそうで、自治体によっては絶滅危惧種になっていました(ToT)。生態系、身近なところで変わっていますね。また、幼虫は成虫になるまでに脱皮を繰り返すらしいので、小さくなったミノは作り変えられていくようです。

 

 

 くーちゃんは、生後4か月くらいの時に避妊手術をしました。その際、動物病院の先生に「タオル一枚持ってきてね。」と言われ、手術に使うのかなと思い、粗品タオルを持っていきました。術後に迎えに行くと、そのタオルが縫い合わされて「衣服」になっているではないですか。手術の縫い痕をなめたりしないようにタオル服で覆って保護するためで、エリザベスカラーをつけるよりも子猫のストレスが軽減されるとのことでした。目から鱗。衣服になるんだったらもっとかわいい柄のタオルを用意してあげればよかった、と軽く後悔したものです(^^ゞ。この粗品タオルに比べ、くーちゃんは大きかったようで、タオル服はムチムチ、「ミノムシ」というより「ボンレスハム」に近かったです(*^_^*)。

 

2018年10月04日